3D のモチーフを
横に置いて塑像する
左に自分の塑像、右にモチーフ。石膏像や人物モデルを前にして塑像を学ぶ、その学び方をパソコンひとつで。
ブラウザ版には WebGPU が必要です(Chrome・Edge の最新版、Safari 26 以降)。無料のオープンソースです。
見る力を育てる
彫刻は、見ることから学びます。石膏像や人物モデルを前に粘土で塑像し、モデルのまわりを歩いて、あらゆる方向から自分の塑像と見比べ、見えたものを直していきます。
SplatStudy は、モデルを画面の中、粘土のとなりに置きます。アトリエも石膏像もいりません。ガウシアンスプラットは写真から作る 3D の記録で、メッシュでは失われるもの――石膏像に当たる光、表面の質感、小さな傷――をそのまま残します。
ふたつのビューを並べて
画面は左右に分かれています。石膏像のとなりに塑像台を置くのと同じです。
塑像
自分の粘土。球から始めて、少数のツールで形を作ります。
モチーフ
見て学ぶ対象。いちばん向いているのはガウシアンスプラットですが、3D スキャン・メッシュ・画像も使えます。
- ガウシアンスプラット(.ply・.splat・.spz)、メッシュと 3D スキャン(OBJ・PLY・STL)、画像をドロップするだけ
- はじめに使える石膏像を 3 体:ブルータス、ミロのヴィーナス、ダビデの頭部。デンマーク国立美術館(SMK)がスキャンし、自由に使える CC0 で公開しているものです
- モチーフをまっすぐ立て、床を切り取り、クレジット(タイトル・作者・ライセンス・出典)を残す
- 視点の連動:ふたつのビューがいっしょに回る
- 決まった視点、平行投影、左右の入れ替え、パネルを隠す
塑像台の道具のように、少ないツールで
何百ものブラシは置きません。ツールは 7 つとマスク。どれも、手やかき出しベラ、へらで粘土にすることに対応しています。Alt を押している間は逆の動き(Blender 風・Maya 風では Ctrl)、Shift でスムーズ、Space でツールのパイメニュー。
| ツール | キー | 動き |
|---|---|---|
| ムーブ | M | まとまった範囲を押す・引く |
| クレイ | C | 粘土を盛る |
| フラッテン | T | 面を平らに削る |
| スムーズ | S | 表面をならす |
| インフレート | I | 形を外へふくらませる |
| クリース | X | 鋭い線を刻む |
| ピンチ | P | 表面を寄せて稜を作る |
| マスク | A | 塗ったところを動かないようにする |
- 筆圧で強さと大きさが変わる
- ツールごとの減衰、線を安定させる手ぶれ補正
- 左右対称、元に戻す・やり直す
- サブディビジョンのレベル:低いレベルで大きな形を、高いレベルで細部を
- ボクセルリメッシュ、クアッドリメッシュ、左右を写す
- モチーフからメッシュ:モチーフを粗い粘土の塊にして、そこから仕上げる
- メッシュを読み込んで始める、OBJ・STL の書き出し
- 慣れた手のまま:ZBrush・Blender・Maya 風の視点操作*
見るための道具
離れて見る、目を細める、シルエットを見る、鏡に映す。形を新しい目で見るための、昔からの制作の習慣です。SplatStudy はそれをボタンにします。
- シルエット:両方のビューを平らな影にして輪郭を比べる。一致の割合と、ずれを色で
- モチーフを重ねる:塑像の上にモチーフを半透明で
- 左右反転表示:新しい目でまちがいを見つける
- 垂直線とグリッド
- 比率を測る:それぞれのビューで長さを測り、比で比べる
- ライト:スタジオ、斜光、天窓
- チョーク:粘土にチョークを塗り、どこに手を入れたかを見る
- タイマー(時間、セット数)
すべてのストロークを再生
SplatStudy は、粘土への操作をすべて時刻つきで記録します。最初の球から形が育っていく様子を ×10・×60・×300 で見られます。2 秒を超える間は詰めます。再生は正確で、ビット単位で同じ形に戻ります。
- アプリの中で再生:再生・一時停止、速さ、シークバー
- 動画に書き出す:塑像だけ、またはモチーフと並べて、16:9・1:1・9:16。固定の視点かゆっくり一周、お好みで経過時間とタイトル、そしてモチーフのクレジット
- ふたつのビューを並べたスクリーンショット
- シーンには粘土と、そのすべての履歴、モチーフが入ります。ブラウザ版は作業しながら自動で保存します。
Claude Code と作る
SplatStudy は Built with Claude: Japan 2026(2026年11月2日〜8日)の参加作品です。コードはすべて期間中に Claude Code と書いています。
CLAUDE.mdにプロジェクトのルール:構成、規約、ライセンス、完了の定義。- フックが作業を見守ります。ひとつは過去のプロトタイプを開くツール呼び出しを止め(だからどの行も新しいコードです)、もうひとつは新しいソースファイルにライセンスの記載があるかを確かめます。
- 決まった作業はスキルに:
verify-webはブラウザ版をビルドしてヘッドレス Edge で確かめ、add-ui-stringは文言を日本語・英語・フランス語で加えます。licence-reviewerエージェントが新しいファイルと依存関係のライセンスを確認します。 - 機能はプランモードで設計し、Plan サブエージェントが別の視点からレビュー。7 つのツールと塑像ビューの操作はそこから生まれました。
- wgpu・egui・SDL3 の API は推測せず、Claude がクレートのソースを読んで合わせます。
- 確認はヘッドレス Edge で:Claude がストロークを描き、スクリーンショットを撮り、コンソールを読みます。上の画像もそうして撮りました。
- 開発ログを毎日、日本語で。
- このサイトも Claude Code と計画し、作りました。
ブラウザで、デスクトップで、Blender で
まずはブラウザで、インストールなしに。開発中の SplatStudy for Blender では、Blender の中に参照を持ちこみ、作っているモデルの横で見られるようになります。
オープンソース
SplatStudy は無料のオープンソースソフトウェア(GPL)です。Rust で書いたひとつのコードが、ブラウザと Windows・macOS・Linux で動きます。
* Blender、Maya、ZBrush はそれぞれの権利者の商標で、視点操作と、SplatStudy for Blender がどのソフトの中で動くかを説明するためにだけ名前を挙げています。